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正しい選択とは
2002年2月9日先週は病院実習で関連病院に行っていました。
そこでは脳神経外科でお世話になってきました。
やはり脳の疾患を扱う科だけあって、患者さんも喋れない、歩けない、意識がない、と言ったADLを著しく損なっている方が多くいました。
そういった患者さんを手術で治すわけですが、手術で劇的に良くなる病気(慢性硬膜下血腫など)から治る可能性の少ない病気に対して、少ない可能性に掛けて手術に踏み切る病気まで色々あります。
後者に関連したの例を一つ。
早朝にその病院の救急外来に急性脳出血の患者さんが運ばれてきました。すかさずCTを撮ったところ出血は鞍上槽を圧迫し広範囲に渡っていました。
しかし患者さんのご家族の要望でオペになったんです。
透析をやられている患者さんだったのでとても開頭血腫除去術はできないとの事で、結局小さな穴を開けて血を吸い出す術式が選択されました。
結果は、血腫取れず。
その後ICUで透析をやりながらの管理になったのですが一日ごとに容態は悪化して人工呼吸に移行し、「きっとこのまま脳死になってしまうだろう」という状況になってしまいました。
ここで思ったのは手術中のリスクを考えて回復の見込める開頭血腫除去術より安全な術式をとった事です。
ほかの患者さんで同じような部位の出血で開頭血腫除去術をやって助かった患者さんもいます。
この患者が「透析」という危険を抱えていて、それを理由に「透析」に対する安全策を取った方法に疑問が残りました。だって血腫がとっれなかったらその患者さんが死んでしまうことは分っていたのですから。
聞くところによると、広範囲に血腫があった事からその患者は助かったとしても必ずどこかに障害が残るだろう。だからそんなことなら無理に生かすより死なせてやろうという事もあったようです。
そこでは脳神経外科でお世話になってきました。
やはり脳の疾患を扱う科だけあって、患者さんも喋れない、歩けない、意識がない、と言ったADLを著しく損なっている方が多くいました。
そういった患者さんを手術で治すわけですが、手術で劇的に良くなる病気(慢性硬膜下血腫など)から治る可能性の少ない病気に対して、少ない可能性に掛けて手術に踏み切る病気まで色々あります。
後者に関連したの例を一つ。
早朝にその病院の救急外来に急性脳出血の患者さんが運ばれてきました。すかさずCTを撮ったところ出血は鞍上槽を圧迫し広範囲に渡っていました。
しかし患者さんのご家族の要望でオペになったんです。
透析をやられている患者さんだったのでとても開頭血腫除去術はできないとの事で、結局小さな穴を開けて血を吸い出す術式が選択されました。
結果は、血腫取れず。
その後ICUで透析をやりながらの管理になったのですが一日ごとに容態は悪化して人工呼吸に移行し、「きっとこのまま脳死になってしまうだろう」という状況になってしまいました。
ここで思ったのは手術中のリスクを考えて回復の見込める開頭血腫除去術より安全な術式をとった事です。
ほかの患者さんで同じような部位の出血で開頭血腫除去術をやって助かった患者さんもいます。
この患者が「透析」という危険を抱えていて、それを理由に「透析」に対する安全策を取った方法に疑問が残りました。だって血腫がとっれなかったらその患者さんが死んでしまうことは分っていたのですから。
聞くところによると、広範囲に血腫があった事からその患者は助かったとしても必ずどこかに障害が残るだろう。だからそんなことなら無理に生かすより死なせてやろうという事もあったようです。
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